ラスベガスでのGoogle Cloud Next ’24 Day 2&3 の感想
Google Cloud Next ’24 終了しました
今年からラスベガスで開催されているGoogle Cloud Next’24ですが現地時間の本日全日程が終了しました。
Day 1の感想記事にも書いたとおり、私も参加していました。
いやー、終わりましたね。
Day 1同様本格的に振り返るのは後日行うとして、3日間通して参加して感じたところ、あとで詳細をキャッチアップする必要性を感じたところを率直に記録する目的の記事となっています。
キャッチアップの一助となれば幸いです(雰囲気も含めて)
Day 2&3 もろもろの感想
とりあえずDay 1同様に雰囲気中心でまとめていきます。
Keynote (Day 2)
Day 2にもKeynoteが初日と同じアリーナで行われました。
Day 2のKeynoteはDay 1に比べると開発者向けの内容ということもあってか空いており、正面の席を取ることができました。
よく記事とかで出ているアングルに座っていることを思うとちょっと感動します。
Keynoteは開発者向けということもあってか昨日と打って変わってダークモードな感じのカラーテーマとなっていました。(写真は始まる前なので昨日と一緒ですが)
Keynote中にはVercelのCEOのRauch氏など様々な会社の方が登壇されていたのが印象的でした。
個人的にはそれなりに長い付き合いとなっているNEXT.jsのロゴが出た時におお、と思ったのですがいうほど歓声はあがりませんでした笑
生で有名な会社の偉い人たちを見られるのは海外カンファレンスの醍醐味ですね。
ちなみにVercelがデモしていたのは航空券の予約や座席指定、購入ができるGeminiと組み合わせたWebアプリですが、これはもうすでに gemini.vercel.ai でデモが確認できます。
各セッション
セッションもさらにこの二日間で12個くらい参加しました。
中にはかなりの人数だったものもありました。やはり人気があるのはデータに関する内容とGenAIに関する内容なので、それが組み合わされると特に混み合っていた印象です。
ただ、基本的に部屋が大きいこともあり、座れないレベルのものはなかったです。ほかのGoogle Workspaceやアプリ開発分野ではそういったものもあったのかもしれませんが…
横も1席あけることができる余裕のあるセッションがほとんどでした。
Expo
セッションのほかに、各社による展示も行われていました。
Day 1で発表されたデータセンタ向けARMプロセッサのAxionも展示されていました!
ぶらぶら歩いていると突然McLarenの車が出てきたりもしました。
McLarenはGoogleとパートナーシップを結んでいるとのことでした。
McLarenブースには、レーシングゲーム風に見えてクイズ形式でスコアを競うゲームもありました。
こういうとき、一人で行っていると自分のプレイ姿を写真に収めてもらえないのがつらいところです。
ほかにもいろいろありました。対戦型のものなどはぜひ二人で競い合ったりしたかったですね…
Party
2日目の夜はPartyでした。
会場はNFLのラスベガス・レイダーズの本拠地Allegiant Stadiumです!
といっても正直NFLは詳しくないのでわからないですが、最近できた新しいスタジアムということでとても綺麗でした。
Party自体はKings of Leonによるライブがメインで、特に有名と思われる曲では非常に盛り上がっていました。(詳しくなくてすみません…)
(当日朝から宣伝には力が入っていました)
Party専用のチケットも売られていました。海外の方は家族なども誘い合わせたりするのでしょうか…
データ周りで気になった発表内容リスト
以上、雰囲気をざっくりまとめてきましたが
ここからはこの3日間で気になった発表内容リストを残していこうと思います。
私は基本的にデータに関するところのセッションを多く聞いていましたので、データ周りに絞って、おそらく帰国後実際に触るか調べるかプレビューに申し込むかキャッチアップを続けるかするであろうもののリストです。
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BigQuery continuous queries
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Gemini in BigQuery
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BigQuery Canvas
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Looker 生成AI拡張 looker-open-source/extension-gen-ai
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Looker Conversational Analytics
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Looker Studio Pro Looker分のライセンス取得 (Day 1の記事で解説済)
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Dataplex Governance Rules
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Data Sharing / Data clean rooms
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LangCharn on Vertex AI
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Gemini 1.5 Pro x Function Calling
個人的にこの中だと、Conversational Analyticsについて何個かのセッションで見たのですが、まさに私の思う分析の理想型だと思いました。
もちろん全員が自分でしっかりBIツール等を使いこなせるのが一番良いのですが、そうでない場合でもゴールは達成されるべきで、分析を行うことがゴールなのであれば、自然言語でできた方が良い…と前々から思っていたからです。
スプレッドシートにせよ、Lookerにせよ、大事なのはしっかりと分析が行えるかどうかであり、そのための手段にとらわれすぎると「手段と目的の逆転」につながりますので、「会話型の分析」がここから数年で完成されてくると一つのブレイクスルーだと感じます。
逆に言うと、今そのためにできることはしっかりとセマンティックレイヤーを確実に構築していくことだと思います。それはdbtであれ、sqlxであれ、LookMLであれ、そこが固まっていればいるほど、より正しく分析ができるはずだと感じました。
まとめ
今回のGoogle Cloud Next ’24は圧倒的注目を集めるものがあった、という感じではなく、たくさん細かく新機能の発表があったように思います。
そしてその多くの新機能はGeminiを活用したものであり、クラウドインフラ x 生成AIという組み合わせをGoogle Cloudとして強く押し出していこうという意志を感じました。
もはや、Geminiが組み合わさらないサービスを探すほうが難しいのではないでしょうか…?
あと、サービスとサービスをつなぎ合わせ、統合していこうという動きも感じました。(特にデータ周り)
ラスベガスも十分に楽しませていただきました。特にPartyは圧巻でした。Allegiant Stadiumも綺麗でしたし、とても盛り上がっていました。
私は最後にドジャースを見てから帰国して、今回気になったものを一気にさらっていくつもりです!
また真面目に検証してみて面白かったものから記事を書いていければと思います。
参加された皆様、そして主催のGoogle Cloud様、お疲れ様でした。
ちなみに来年の Google Cloud Next も、Manadalay Bayで4/9-11 開催というスライドが出ていました。
発表されたものの多くはまだまだプレビュー段階なので、ここからの1年でどうなるのか…楽しみですね!